【今月の言葉】

 「水はつかめません すくうもの 心もつかめません くみとるもの」

良い詩ですね。水や心は見えないもの。自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちを汲み取ることが大切です。違う視点から物事を考え共感することで、心が通じ合う瞬間が生まれます。

私たちが忘れがちな思いやりの心を分かりやすく表現してくれてますね。思いやりは、仏教では「利他心」と言います。つまり、自分の利益だけを考えるのではなく、自己犠牲を払ってでも相手に尽くそうという、美しい心のことです。ビジネスの世界においても、この心が一番大切です。

「情けは人のためならず」というように、思いやりは巡り巡って自分に返ってきます。相手を大切にし、思いやる「利他」の行為は、自分たちが損をするように見えても、長いスパンで見れば、必ずすばらしい成果をもたらしてくれるのです。