皆様にとりましてご健勝でご多幸の年となりますようにと念じ上げますとともに、昨年に変わりませずご交誼を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
毎朝お勤めの中で、災害に遭われた方の回向をしています。平成7年1月17日阪神淡路大震災、23年3月11日東日本大震災、28年4月14日熊本大震災、29年7月6日九州朝倉市大水害、30年7月7日西日本大水害、台風21号、北海道大震災、令和元年西日本大震災、令和2年2月全世界に広がりしコロナウイルス物故者諸靈、令和4年ロシアウクライナ戦争、令和5年パレスチナ戦争、令和6年1月1日能登半島大震災、能登半島大水害追善菩提と想いを寄せております。
住職を拝命してからだけでもこのように多くの災害が襲ってまいりました。その原因として考えられるのは、海面上昇や異常気象を引き起こす気候変動、また都市化によって、多くの動植物の生息地が失われる生態系の変化などが考えられます。
皆さんもよくご存じの四誓偈の中のお言葉で「消除三垢冥 広済衆厄難」は
阿弥陀様は、人間の三垢(貪り、怒り、愚痴)の煩悩の闇を取り除きあらゆる世界のいかなる苦難にあえぐ人にも救いの手を差し伸べてお救いくださいます。
今年こそ、明るい兆しが起こりますことを祈念致しております。
【今月の言葉】
今月の言葉は無量寿経より 天下和順(てんげわじゅん) 日月清明(にちがつしょうみょう) 風雨以時(ふうういじ) 災厲不起(さいれいふき) 国富民安(こくぶみんなん)
兵戈無用(ひょうがむよう)崇徳興仁(しゅうとくこうにん)
務修禮譲(むしゅらいじょう)
『無量寿経』に説かれる一節で、「天下は太平であり、日と月は清らかに明るく照らし、風と雨も時に応じ、災害と疫病も起きす、国は豊かに人々は安らかに過ごし、兵や武器を用いる争いごともなく、人々は徳を崇め仁を尊び、努めて礼儀と謙譲の道を修めます(『新簒浄土宗大辞典』) 」ようにとの祈りを込めて、朝のおつとめでもお唱えしている言葉です 。